GLOSSARY — REPUTATION
忘れられる権利とは?
DEFINITION
忘れられる権利とは、時間の経過などによって公開し続ける必要性が薄れた過去の個人に関する情報について、検索結果やWebサイトからの削除を求めることができるとする考え方のことです。
過去の逮捕歴や報道、昔の投稿などが、名前で検索するたびに表示され続ける問題をめぐって、海外での議論をきっかけに広く知られるようになった言葉です。日本では「忘れられる権利」を直接定めた法律はなく、主にプライバシー保護の問題として、削除が認められるかどうかが個別に判断されています(2026年7月時点)。
01EXPLANATION
詳しい解説
削除が認められるかどうかは、情報の公共性や時間の経過、本人の立場などを踏まえて、個別に判断されます。公人の職務に関わる情報や重大な事件の報道のように公共性が高いものは、時間がたっても削除が認められにくい傾向があります。削除を求める先は、主に次の3つです。
- 検索エンジン:検索結果から特定のページを外すよう申請する(判断は検索エンジン側が行う)
- 掲載しているサイトの運営者:記事や投稿そのものの削除を依頼する
- 裁判所:申請や依頼に応じてもらえない場合に、弁護士に相談のうえ削除を求める手続きをとる
検索結果から外れても元のページは残り、元のページを消しても転載やコピーが残ることがあります。申請が認められるとは限らないため、削除だけに頼らない備えも大切です。
企業にとっては、代表者や役員の過去の報道などが、社名とともに検索され続ける場面で関わることがあります。一方、事業活動に関する情報は公共性が高いと判断されやすく、企業の不祥事やサービスへの評価をこの考え方で消すのは難しいと考えておくのが現実的です。削除が難しい場合は、正確な公式情報の発信を充実させて検索結果での押し下げを図る、再拡散を監視するといった方法を組み合わせて対応します。



