GLOSSARY — REPUTATION
AI風評とは?
DEFINITION
AI風評とは、ChatGPTなどの生成AIの回答に、企業についての誤った情報やネガティブな内容が含まれ、その企業の評判に悪影響が及ぶことを指して使われる言葉です。
AIの普及にともなって使われ始めた比較的新しい言葉で、決まった定義があるわけではありません。AIが事実と異なる内容を生成するハルシネーションによるものだけでなく、Web上のネガティブな口コミや古い記事などを参照した結果、実態より否定的な説明になる場合も含めて、AI風評と呼ばれることがあります。
01EXPLANATION
詳しい解説
取引先や求職者、見込み客が、AIに会社のことを尋ねて判断材料にすることがあります。たとえば「◯◯株式会社の評判は?」という質問に、存在しない不祥事を挙げたり、解決済みのトラブルを現在のことのように述べたりするケースです。AIの回答は一つの答えとしてまとめて示されるため、読み手がそのまま受け取りやすい点に注意が必要です。Google検索のAIによる概要(AI Overview)のように、検索結果に表示される要約でも同様のことが起こりえます。
主な原因には、他社との取り違え、古い情報の参照、ネガティブな口コミや記事への偏り、自社の公式情報の不足などがあります。AIの回答は根拠となった情報が見えにくく、質問の仕方やAIの種類、時期によっても変わります。また、企業がAIの回答を直接修正することはできないため、対応は次の3つが中心になります。
- 回答の定点観測:同じ質問を複数のAIに定期的に行い、日付・質問文・回答を記録して変化を追う
- 誤りの報告:事実と異なる回答は、AIの提供元のフィードバック機能などから報告する
- 情報源を整える:公式サイトや会社概要に正確な情報を明記し、古い記述を更新して、社名や事業内容などの表記を各所でそろえる
報告しても修正されるとは限らず、情報源を整えても、回答に反映される時期は見通せません。また、回答が事実に基づく指摘であれば、誤りとして報告する対象にはなりません。情報源を整える取り組みはLLMOと重なりますが、LLMOが自社を適切に言及・引用してもらうための「攻め」の側面を持つのに対し、AI風評への対応は、回答に含まれる誤りや否定的な内容に気づいて原因に向き合う「守り」の取り組みといえます。




